牛島 光太郎 インタビュー

自己紹介をお願いします。
牛島光太郎です。
1978年に福岡県で生まれました。
学生時代を含め、10年間、関西に住んでいました。
ドイツや台湾やニューカレドニアなどでの滞在制作を終え、現在、福岡県を拠点にしています。
道端に落ちているキーホルダーやボタンなどを拾い集めています。

今までの作品についてお聞かせください。
物語のつくり方に関心があり、作品中に「言葉」を取り入れています。
これまで、主に『scene』、『意図的な偶然』、『何も起きない話』というタイトルの連作に取り組んできました。
『scene』は、物語を進める上でのルールを決め、その中で展開する作品です。
『意図的な偶然』は、日常生活で私が実際に拾ったモノや、私にとって思い入れのあるモノと、文字を刺繍した布で構成する作品です。
『何も起きない話』は、わざわざ記録して残すまでも無いような個人の歴史について考えながら、2年ほど前から取り組んでいます。

いずれの作品も「言葉」は重要な要素なので、作中での「言葉の物質的なあり方」や「言葉とモノの関係」は、重要なものとなります。

これまで、割れたガラスの破片や衣類のシワ、植物や水など、様々な素材を使って文字をつくってきました。
2006年からは文字を布に刺繍するようになりました。文字を布に刺繍する作業や完成された作品のあり方に惹かれ、現在も続けています。
また、「言葉とモノの関係」を探る実験的な試みとして『組み合わせの方法』という作品にも2014年から取り組んでいます。

意図的な偶然(展示風景)
2010年/三菱地所アルティアム(福岡)
works1
scene(展示風景)
2014年/GALLERY wks.(大阪)
works2

大阪府茨木市の第一印象は?
作品のリサーチのために、茨木市内を時間が許す限り、歩き回りました。
交通の便が良く、心地よく住むことができそうな場所だと感じました。
集合住宅が多く、その中を歩いていると似たような景色が続き、不思議な感覚になりました。夜になると街の中心部以外は、静かになるのが早く、多数の集合住宅の窓からカーテン越しに明かりが見え、その光景がとても印象的でした。
「万博」や「サッポロビールの工場」など、ある世代の人にとって共通の思い出があるのも特徴的なことだと感じました。

HUB-IBARAKI ART COMPETITIONにはどのような作品を出展する予定ですか?
2種類の作品を展示する予定です。
メインの作品は、茨木市市民総合センターに設置する予定で、『茨木の話』というタイトルです。
これは、茨木駅やその周辺の場所のリサーチを通して制作する作品です。
もう1つの作品は、『言葉の眺め』というタイトルで、茨木市内の許可を得ることができた店舗や施設の窓に設置する作品です。
展示期間が終わる8月15日までに、可能な限りどちらの作品も増やしていくことができればと考えています。